2011年7月15日 日常


やがて地獄へ下るとき、
そこに待つ父母や
友人に私は何を持って行かう。


たぶん私は懐から
蒼白め、破れた
蝶の死骸をとり出すだらう。
さうして渡しながら言ふだらう。


一生を
子供のやうに、さみしく
これを追ってゐました、と。



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